・子宮筋腫はどんな病気? ・種類はあるの? ・原因はあるの? ・どんな人がなるの? |
子宮筋腫とはどんな病気?
子宮筋腫とは子宮にできる良性の腫瘍のこと。
直接的には生命にかかわる病気ではありませんが、腫瘍のでき方によっては生命に関わるのではないかと思われるような貧血になったり、ほかの臓器を圧迫したりと、日常生活がままならない状況になる場合もあります。
滅多にないようですが、長い間に癌化する可能性も捨てきれないようなので、侮ってはいけません。
大きさはどれくらい?
普通の検診ですと1.5センチくらいにならないと発見されにくいです。
別件で受けたMRIなどで5ミリくらいのものが発見されたりもします。
自覚症状は人それぞれで、1センチくらいで自覚症状の出る方もいますが、逆に赤ちゃんの頭くらいの大きさまで自覚症状がない方も人もいます。
筋腫の数はいくつ?
ひとつの筋腫だけが成長していく場合もありますし、多発性で10個も20個も増加していく筋腫もあります。
種類はあるの?
子宮筋腫は出来る場所や方向で3つの種類に別れます。
筋層内筋腫
子宮筋の中(子宮筋層内)で成長する筋腫です。
最もポピュラーで、全体の7割以上を占めます。
大きさや個数は様々です。
小さなうちは症状もありませんが、大きくなってくると
月経の出血量が増えたり、月経痛がひどくなるなどの症状が出ます。
卵管が圧迫されて、不妊の原因になることもあります。
漿膜下筋腫
子宮の表面を覆っている漿膜 (しょうまく) の下に出来、子宮の外側に飛び出して出来ます。
発生頻度は全体の2割程度です。
受精卵が着床する子宮内膜への影響は少なく、
不妊の原因にはなりにくいとされています。
月経痛や過多月経などの自覚症状も少なく、
発見が遅れやすいタイプなので注意が必要です。
きのこのような茎をもつ『有茎漿膜下筋腫』が出来る場合もあります。
粘膜下筋腫
子宮内膜のすぐ下に出来て、子宮の内側に向かって飛び出して出来る筋腫です。
発生頻度は1割程度となっています。
子宮内膜を直撃するタイプの筋腫のため、不妊の原因になりやすく、
小さいものであっても過多月経などの症状が出やすいのが特徴です。
こちらも、きのこのような茎をもつ『有茎粘膜下筋腫』が出来る場合もあります。
原因はあるの?
大変ポピュラーな病気でありながら、はっきりとした原因はまだわかっていませんが、女性ホルモン(エストロゲン)の過剰分泌がかかわっていると言われています。
どんな人がなるの?
35~50歳の女性の3~4人に一人には子宮筋腫があると言われています。
閉経を迎えると女性ホルモン(エストロゲン)が減少するため筋腫は小さくなります。
若い人はならないの?
20代の若い人でも筋腫がある方もいますが、割合的には多くはありません。
因みに著者は22歳のときMRIで5ミリの筋腫が発見されましたが、手術が必要になったのは44歳のときでした。手術時のサイズは6センチ。